水中ドローンの操縦教習を受けました🔰
皆様、いつもお世話になっております。行政書士法人メイガス国際法務事務所の谷垣です。
先日、株式会社スペースワン様(一般社団法人日本水中ドローン協会の事務局)で、水中ドローンの操縦に関する教習を受けてきました。
私は海事代理士・潜水士の資格をもっており、水中ドローンなどの海洋機器の許認可対応を実施しています。普段は外為法や電安法、電波法などの許認可対応のために仕様を確認している機器を、今回は自分で操縦してみて、水中ドローンに対する知見を深める趣旨の研修でした。

水中ドローンと行政書士のお仕事
水中ドローンは、水の中で撮影や調査、点検などを行う無人の機器です。船の底を点検したり、養殖場の網が破れていないか確認したりと、海の中を調べる様々な仕事で使われています。
弊所には海洋機器のメーカーや商社、海洋調査を行う企業様などからご相談があります。そのため、水中ドローンについても「海外に販売したい」「調査のために海外や公海へ持ち出したい」といった場面で、外為法による輸出規制を検討することになります。
ちなみに、輸出規制の法令には「潜水艇」という言葉が出てきます。潜水艇と聞くと、人が乗る大きな乗り物を想像するかもしれませんが、無人式のものも規制の検討対象に含まれます。水中ドローンのような機器を領海外へ持ち出して使用する際も、このような規定を確認していくわけです。
機体の外にも気を配る水中ドローンの操縦
今回お世話になったスペースワン様は、水中ドローンの販売や水中調査・点検、操縦者の育成などを行っていらっしゃる会社で、実際に水中ドローンを使ってお仕事をされている方から、操縦について教わる機会を頂きました。
水中ドローンには、操縦装置と機体をケーブルでつなぎ、機体のカメラ映像を見ながら操作するものがあります。機体がどちらを向いているのか、何がカメラに映っているのかを確認しながら動かすので、画面の中の水中の様子を読み取る必要があります。
また、ケーブルは通信のために必要なものですが、実際の運用では、そのケーブルが機体や周囲の物に絡まらないように管理することも大切です。機体の操作と、周りの安全管理を一緒に考える必要があります。そのため、操縦者・見張り・ケーブル員(ケーブルが過度に弛まないように調整する人)の三人態勢での運用が推奨されています。

操縦の勉強も輸出管理の仕事に役立つ
さて、普段の輸出管理のお仕事に話を戻します。
例えば、機体の深さを一定に保つ機能と、機体が自分で進む経路を決める機能は、どちらも何かを「自動」で行っていますが、内容は違います。製品資料に「自動制御」と書かれていても、何を自動で行っているのかまで確認しなければ、法令の要件と照らし合わせることはできません。
このとき、操縦者が行う操作と、機体側が行う制御について知っていると、仕様書を読む際にも、クライアント様に機能を確認する際にも役立ちます。操縦の勉強と法令の勉強は、こういうところでつながっています。
実際に操縦してみて
今回は、東京海洋大学の越中島キャンパスの船舶運航性能実験水槽をお借りして水中ドローンの操縦を行いました。水深は2~3mほどで、学校のプールよりも大きく深いです。

実際に操縦を行った感想としては、前後左右に動かすような単純な操作は簡単ですが、目標物を画角に捉えながら旋回するような、少し複雑な動作になると一気に難しくなりました。水中ドローンを目視できる状況ではまだ感覚がつかみやすいのですが、水中ドローンのカメラのみで操縦するとなると特に感覚がつかみにくかったです。実際にお仕事で水中ドローンを操縦される方は濁りなどで水中ドローンを目視できない場面の方が多いと思いますので尊敬します。
私はメイガスの海洋担当(海洋キャラ)として、海事代理士や潜水士の勉強で得た知識に、今回の水中ドローン操縦に関する知見も合わせて、様々な海洋分野のご相談に応じていきたいと思います。
スペースワンの皆様、このたびはご指導頂き、ありがとうございました!
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