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海洋考古学の許認可セミナーをしました

  • 大沢
  • 11月4日
  • 読了時間: 3分

更新日:11月7日

お世話になっております。行政書士法人メイガス国際法務事務所の大沢です。


弊所では海洋調査機器メーカー・商社様や、海洋関係の研究機関様が顧問先にいらっしゃる関係で、先日、第71回渋谷士業勉強会にて、「海洋考古学の許認可」のセミナーを行って参りました。



セミナーの様子


海洋考古学と許認可というと「なんの関係が?」と思うかも知れませんが、実は海洋考古学で行う①調査、②発掘、③保存処理の各段階において、様々な許認可申請が必要となります。(現在は発掘・引揚げを積極的にはしませんが。)


例えば、広い海から沈没船を探すために、マルチビーム測深機やサイドスキャンソナーといった海洋調査機材を用いることがあります。



このような海洋調査機材は外為法で輸出規制対象となっていることがあるため、調査を行う場所によっては外為法対応が必要になります。


また、サルベージについては、これも調査を行う場所によりますが、文化財保護法、港則法、港湾法、漁業法等に基づく許認可や調整が必要となります。


最後に、保存処理についてはPEGなど様々な化学物質を使用しますが、それらの化学物質の製造・輸入・使用等に関して、安衛法、毒劇法、化管法、消防法等の様々な化学物質規制への対応が必要となります。


今回のセミナーでは、海洋考古学の調査の流れをご説明しつつ、各ステップで必要となるこれらの許認可についてご説明を行いました。


懇親会は弊所東京本部近くの日の出埠頭まで移動し、客船シンフォニーモデルナ(2,618トン)の貴賓室にて正餐形式で行いました。また、弊所から差し入れとして、アドリア海の海底で瓶内二次発酵させたスロベニアの海底熟成ワイン、MARE SANTOを提供しました。沈没船サルベージの許認可についてお話しさせて頂いた後で、海底から引き揚げられたワインをお楽しみ頂くという趣向でした。


左上:懇親会の前菜

右上:海底熟成ワイン(瓶に石灰藻や牡蠣殻の跡がついています)

左下:貴賓室専用デッキ

右下:懇親会場となった客船


勉強会出席者の感想


・ロマンあふれる水中考古学と、物々しい安全保障関係の許認可対応の取り合わせが面白く、新しい知識をたくさん取り入れることができた。


・バルト海や黒海などの寒い海では沈んだ木造船が原形をとどめやすい理由など、許認可以前の海洋考古学の常識的なところも丁寧に説明してくれたので、理解しやすかった。大沢先生の潜水士エピソードも聞けて良かった。


・海洋考古学のお話を聞いて、海底に沈めたワインを飲み、船上でお食事をして、海づくしで楽しい勉強会でした。お台場やレインボーブリッジの夜景や、ディズニーランドの花火も綺麗でした。海上フレンチの非日常感が素敵でした。


・海底熟成ワインのボトルの周りに貝や石灰藻が張り付いていて可愛かった。海底に沈めておくことでワインの熟成が早く進むということにロマンを感じた。

行政書士法人メイガス国際法務事務所

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