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学生非常勤制度のご案内

  • 某職員
  • 7月1日
  • 読了時間: 8分

更新日:3 日前

弊所は行政書士法人としては少し珍しいのですが、新卒採用に力をいれております。その一環として、(過去のコラムでも触れましたが)学生非常勤制度を用意しています。


弊所の学生非常勤制度は、大学生・院生等を将来の正社員採用前提の学生アルバイト(学生職員)として非常勤で採用し、卒業後に正規職員(正社員)として採用するものです。



学生非常勤制度の特徴と、学生にとってのメリット


就職活動から解放される

卒業後の正社員採用が約束されるため、学校で勉強に専念することが可能です。就職活動のプレッシャーから解放されることが大きなメリットだと感じている学生職員の方もいらっしゃいます。卒業後の正社員登用が約束されているので、在学期間中に「就活に追われて研究・学業が疎かになる」といった負担がありません。


② 専門知識を活かせる

自分の勉強した内容を生かした仕事が可能です。例えば、化学系の勉強経験がある方は、採用後に、化学兵器禁止法、化学物質審査規制法、化学物質排出把握管理促進法、毒物劇物取締法などの化学関係の法令の教育を受けて頂き、化学メーカーや化学品商社のクライアント様を担当して頂くことになります。

学んだ内容が「卒業で終わり」ではなく、出身学部と同じ業界のクライアント様に対応する際などにも、大学で学んだ知識を実務で活用できます。また、大学で得た知識がどう役立つかが見えるため、卒業までの大学での学習に対しても、さらにモチベーションを高められます。


③ 大学院に社会人として入学したい場合の支援もあります

様々な修学支援の取組を用意しており、大学院進学も可能です。また、一定期間の継続勤務等の条件を満たせば、奨学金を全額代理返済する制度もあります。


給与を得ながら“授業の延長線”で学べる

将来勤務のための素地を養うため、卒業まで教育研修を行います。教育研修参加時は、一般事務職相当のアルバイト代が支給されます(2024年度実績:時給1,500円)。給料をもらいながら勉強できる(勉強が仕事)のようなものです。


⑤ 実務に慣れられる

在学中から社会人の基本動作(報連相・メールや電話対応・タスク管理・名刺の渡し方など、基礎の基礎から)を体験できます。それにより卒業後にフルタイム勤務へ移行してもギャップが生じにくく、早期に戦力化しやすいのは事務所側だけでなく本人にとってもスムーズです。


⑥ キャリアの早期選択・早期深掘りが可能

学生の段階から様々な法令や業界に触れることで、「この分野を専門にしたい」「将来はこんな資格を取得したい」といった具体的なキャリア設計を早い段階で描けます。結果として、社会人になった後の成長スピードや専門性の深さで周囲と差をつけやすくなります。



今回は、東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科に通いながら、弊所で学生職員として勤務している学生職員のMさんに、弊所の学生非常勤制度の感想等をインタビューしました。


学生職員のMさん
学生職員のMさん

Q:弊所の学生非常勤制度に応募しようと思ったきっかけや理由はなんですか?


A:以前は大学とアルバイト先を行き来するだけの毎日で、変わり映えのない日常に少し物足りなさを感じていました。

そんな中で何か新しいことに挑戦したいと思うようになり、以前から知り合いだった事務所の代表に相談したところお誘いいただき、まずはインターン体験を始めることになりました。

その後、メイガスの仕事のスケールの大きさに驚いたりしながら、メイガスの仕事を色々と知るにつれて、他の企業ではなくメイガスで働きたいと思うようになり、学生職員に切り替えを希望しました。


Q:学生職員として担当している業務内容について教えてください。


A:庶務的な仕事や事務作業から、高度で専門的な仕事まで、様々な業務に関わることができています。


まず、(私にとっては)難しい仕事は、外為法に基づく該非判定です。

農大で得た知識を活かして、バイオリアクターやオートクレーブなどのバイオ関係の資機材を輸出する際に必要な、該非判定(外為法に基づき輸出貨物が輸出規制に該当するか判定する作業)を行っています。



反対に庶務的な仕事としては、弊所のオウンドメディアに掲載するコラム執筆や、就職説明会の運営補助など、様々な業務を一通り体験できています。


例えばコラム記事の内容は、事務所の雰囲気や職員同士の交流、職員の趣味に関するものから、実際の業務や他社訪問のレポートまで多岐にわたりますが、どのようなコラム記事を書くべきか、コラムの内容を企画する段階から任せて頂き、執筆、公開まで一貫して担当できているので、やりがいがあります。自分の書いた記事のアクセス数が良いと教えてもらえると嬉しくなります。


また、今年の3月には行政書士資格保持者向けの就職説明会に弊所が参加したのですが、そちらでは参加者の方々に向けたパンフレットやノベルティの配布を行い、弊所のブースへの集客も担当しました。限られた時間の中で多くの方に弊所の魅力を伝えられるよう、待機中の方や次のブースに迷っている方に対して、パンフレットと一緒にお菓子のノベルティを手渡しし、積極的にお声がけするように心がけました。こちらも他の事務所の先生から後日「すごい良い動きをしてた」と褒めて頂いていたと聞いて嬉しくなりました。


  参考コラム:就活イベントに出てきました


Q:学生職員としての1日の業務の流れを教えてください。


A:繁忙日は別ですが、通常は教育本部(セミナーハウス的な施設)で、所内教育の時間があります。


その後は、実際の業務に関連するテーマで、お客様からいただいたメールに対して自分なりに該非判定(輸出品に軍事転用のリスクがあるか、輸出規制に該当する品目か等を判定する)をする機会をいただくこともあります(最終的な判断は上司が行います)。また、別の日にはオウンドメディア用のコラム執筆に取り組むこともあります。


クライアント様の訪問や他業種への見学がある日は、現地集合で会議に同席し、議事録を取ることが多いです。会議後はその内容をまとめて共有し、事務所に戻ってからは通常の業務を進めます。


最近はフルタイムで8時間勤務する日が多く、週に1〜2日出勤しています。事務所の繁忙期にはもう少し頻度が高くなることもありますし、学業が忙しい時期には月1〜2回出勤のペースになることもあります。


Q:担当業務の楽しい点、難しい点をそれぞれ教えてください。


A:普段はなかなか触れることのない分野に関わる機会が多く、そのたびに新鮮な驚きがあって楽しいです。


例えば、ドローンやゲーム機の中にすら「外為法」で輸出規制対象となる部品が含まれていないか確認し判定する必要があることを知ったときは、自分の担当業務が身近なものと関連していることにとても驚かされました。

普段は遊び道具や日用品として見ていたものが、法律や業務の視点から捉え直せるようになったのは、このインターンならではの面白さだと思います。


一方で、難しいと感じるのは、自分の専門分野以外の知識も積極的に身につける必要があることです。

私は大学で醸造を専攻しているのですが、業務ではカルタヘナ法や生物兵器禁止条約など、関係する法律の知識が求められる場面が多く、法律を基礎から学び直す必要がありました。自身の専攻以外の分野にも幅広くアンテナを張り、積極的に学ぶ姿勢を持つことがとても大切だと実感しています。


Q:学生職員に対する教育体制について教えてください。


A:所内教育に関しては、出勤するたびに毎回時間を設けていただいています。直近では、私の専攻である生物分野に関連する内容が取り上げられましたし、少し前には航空機のジェットエンジンに関する教育がありました。


実際の業務の中で「この件についてはどう思う?」と社員の方に質問をいただくことも多く、自分の考えを整理して答えることで、勉強で学んだ知識を定着させるようにしています。


また、所内教育以外にも、他士業の方々との勉強会や、外部研修にも参加できる機会があり、実際に私も参加させていただいています。

公認会計士、司法書士、社労士、税理士、弁護士、弁理士(五十音順)など、普段なかなか接点のない専門家の方々と直接お話しできるのは非常に貴重な機会ですし、業務内容だけでなく最新の法改正に関する議論を目の前でお聞きできるのもとても刺激的です。


外部研修では大規模な動物病院に手術見学に伺ったり、JAMSTEC(しんかい6500などを運用して海を研究している国の機関)にお邪魔して説明をお伺いできたりと、様々な貴重な経験を積ませて頂いています。


Q:学生職員としての勤務経験を通して身についたスキルや学びはありますか?


A:学生職員として得た学びは本当に沢山ありますが、その中でも、1つの物事に対してあらゆる可能性を検討する意識が身についたと感じています。


私自身は最終的な決定権を持っていませんが、業務の中で「この場合はどう考える?」と意見を求めていただく機会が多く、目の前の物事に対して自分なりに考え抜く習慣がつきました。


また、所内教育や普段の業務では「なぜその選択肢を選んだのか」だけでなく、「なぜ他の選択肢を選ばなかったのか」という理由まで聞かれます。そのため、一つひとつの判断に対して根拠を明確にし、自分の考えを論理的に整理する力が鍛えられました。


特に弊所では外為法に関する業務に携わることが多く、判定は絶対に誤ることは許されません。そのような重要な業務に携わる中で、自分が判定の決定権を持つ立場になったことを仮定して、常に今自分にできる最善の判断は何かと考えるようになりました。

行政書士法人メイガス国際法務事務所

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