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士業勉強会でワインのセミナー?

  • 大沢
  • 7月31日
  • 読了時間: 4分

お世話になっております。行政書士法人メイガス国際法務事務所の大沢です。


先日、税理士の三村先生が主催するSISIB(渋谷士業勉強会)にてワインと貿易法務のセミナーを行いました。



ワインを飲みながらワインの話(右上が筆者)
ワインを飲みながらワインの話(右上が筆者)

SISIBは毎月1回開催されている勉強会で、今月は社会保険労務士事務所GJパートナーズの小田先生による最近の労務関連の法改正についてのセミナーと、私からのワインと貿易法務についてのセミナーの2本立てで行われました。


また、勉強会後の懇親会ではMarkstone知的財産事務所の中村先生、塩谷先生がパエリアやステーキを振る舞って下さいました(ちょっと食べたことがないくらい美味しくて、それだけで一記事書けます)。


アロス・ネグロ(イカ墨のパエリア)とパエリア・バレンシアーナ(鶏と兎のパエリア)


今回は、公認会計士、社会保険労務士、税理士、中小企業診断士、弁護士、弁理士(50音順)などの先生方がお越しになり、私からはワインに関する経済制裁や、ロシアワインやソビエトシャンパンの輸出入、ワイン偽造の実例と鑑別方法、ワインに溶かした違法薬物の密輸の摘発状況、ワインに関する税関検査など、様々な内容について解説させて頂きました。


ワインと経済制裁(特に輸出規制)というと「なんのつながりが?」と思うかも知れませんが、実はロシア向けや北朝鮮向けのワイン輸出は、「奢侈品規制」により厳しく制限されています。

奢侈品(しゃしひん)とは、贅沢品のことです。政権幹部や指導者層等への圧力として、ワイン・シャンパンだけでなく、腕時計や香粧品、高級車、ジュエリー、グランドピアノなど様々な高級品が奢侈品規制の対象となります。


ちなみに、昔はワインが奢侈品としてではなく、戦略物資として輸出規制の対象となっていたこともあります。


上記画像はイギリス王室が1917年5月10日付で発したRoyal Proclamation(勅令)です。これによると、ワインをイギリスからロシア等の一部の国へ輸出する際は、War Trade Department(戦争貿易省、現存せず)の許可を必要とするとされています。


なぜワインがこのような輸出規制の対象となっているかというと、ワインそのものというより、ワインの副産物の酒石酸や、その精製物のロッシェル塩が戦略物資として扱われていたためです。

ロッシェル塩(酒石酸カリウムナトリウム)は、ワインの製造過程で生じる「酒石酸」を精製して作られる物質で、ソナーの圧電素子として使われていました。圧電素子とは、圧力を加えると電圧が発生し(圧電効果)、逆に電圧を加えると変形する(逆圧電効果)性質を持つ電子部品のことです。

圧電素子がソナーに用いられる理由は、音波を出すときは圧電素子に電圧を加えて振動させて音波を作り、音波を受信するときは音波を受けた振動を電圧に変換するためです。


しかし、ロッシェル塩は湿度が高い環境だと溶解してしまったり、衝撃や振動で結晶が壊れてしまったりするため、チタン化合物やセラミック化合物等に置き換えられ、現在は軍用ソナーとしては使用されなくなりました。よって、現在では軍需品・戦略物資としてワインが規制されることはありません。



余談ですが、今回の懇親会では弊所がワイン係を担当しており、パエリアとのマリアージュを考えながら、インポーターやワイナリーの方と協力して、テタンジェのグレートヴィンテージやブッチェラ、ヴァン・ド・コンスタンスなどの20種類弱の有名ワインやカルトワインをご用意しました。


また、ワインの給仕は東京農業大学の醸造科学科でワイン造りを専攻していた弊所職員が行いました。なお、当該職員は行政書士法人職員としては珍しい経歴と微生物に関する知見を活かして、弊所では生物兵器禁止条約やカルタヘナ法(遺伝子組換えに関する法律)等、バイオ関係の許認可を担当しています。


左上:中村先生お手製のトルティージャ・デ・パタタ(スパニッシュオムレツ)と今回のワインリスト

右上&左下:今回ご用意したワインの一部

右下:コニャックをブレンドした酒精強化ワイン(凍らせたメロンがロックアイスの代わり)


左:SISIBの準備のため、ワインのテイスティングを勉強した際の教材酒

中:SISIBの準備のため、ついでに受験した某ワイン資格試験の課題酒

右:SISIBの準備のため、ワイン用ブドウ畑の土壌を見せてもらいに長野のワイナリーまで伺いました


ライブキッチン方式で弁理士の中村先生と塩谷先生が料理して下さいました。全品感激の美味しさ🥩

行政書士法人メイガス国際法務事務所

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