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カーボンナノチューブの研究所を見学しました🧪

  • 某職員
  • 4月20日
  • 読了時間: 3分

更新日:5月12日

先日、創業百年近くとなる株式会社山一ハガネ様の「CAST/Carbon-nanotube Added Surface Treatment」の研究所を所内研修のために、見学させていただきました。


実は山一ハガネ様とは弊所創業直後からのお付き合いであり、もう十年弱となります。CASTの研究開発に必要な様々な許認可対応をサポートさせていただいていたこともあり、今回の見学会も快くご了承いただきました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

 

​1. CASTとは


​CASTとは、金属にSWCNT(単層カーボンナノチューブ)を用いた表面処理を施すことで、熱伝達率向上、流動抵抗低減、濡れ性制御などさまざまな特性を付与することができる、世界で唯一の技術です。もちろん特許取得済みで、NEDOにも採択されています


例えばエアコンや冷蔵庫等の熱交換器にCAST処理することで、消費電力を低減させることができます。


​2.研究所見学


​この日はまずCASTについて、開発者の田島様からご説明をいただけました。

現在日本の1/3の電力を使用しているといわれるデータセンターでも実証実験がされており、これまで銅製のコイルを用いて液浸冷却をしていたところ、CAST処理を施したアルミ製コイルでも同等以上の性能をもつことが判明し、置き換え可能とのことでした。その場合、約5%の省電力につながるそうです。

もし国内全てのデータセンターでCAST処理済コイルが採用された場合、日本の1/3の5%ですから相当な省エネにつながるということはお分かりいただけるかと思います。


質疑応答の時間では、弊所職員からの質問にも分かりやすくお答えくださり理解が深まりました。


その後ラボの見学もさせていただき、改良を重ねた末に誕生したCAST処理液の実物や、田島様が発明された研究機材の説明、またこれらを使った実際のCAST処理や実験まで解説付きで拝見することができました。

 

このような研究施設の整備や利用には様々な許認可対応が必要となります。新技術であり複雑な要素が絡み合うCAST事業部様からのご相談は非常に難しいため、弊所代表の大澤が直接担当しておりますが、「この装置を使うにはこの許認可が…」、「この試薬を製造するために色々な許認可が…」などの法務面でのお話も聞くことができ、大変勉強になりました。



左:CAST処理した金属板と未処理の金属板の熱伝達率の比較

​中:CAST処理の実演

右:CAST処理液(CNTのおかげで真っ黒に見えますが、成分の大部分は水です)


​3. 見学させていただいた職員の感想

「​最先端の技術を開発する現場に触れることで、日本の製造業が持つ底力と、未知の領域へ踏み出す情熱を肌で感じることができました」


「表面処理によって熱伝導率ではなく熱伝達率が向上するという、今までの物理学の常識を覆すような研究内容であることに驚きました」


「化学関係の許認可を扱うときはケミカルの知識が必要ですが、私はケミカルの知見に疎いので、化学関係の法令で目にすることのある『局所排気装置』など様々な研究資機材の実物を見れてよかったです」


「分散液の原料となる試薬や、ナノマテリアルを一種類ずつチェックして、製造・販売・輸出・輸入・使用・輸送など、それぞれの段階で必要な許認可をクリアしていく仕事は本当に難しそうで、弊所業務の重要性が実感できました」


​「このような革新的な技術を持つ企業や研究者の方をサポートできるよう、法令や科学の勉強を一層頑張りたいと思いました」

行政書士法人メイガス国際法務事務所

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