量子フォーラムとの顧問契約を締結
- 大沢
- 6 日前
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更新日:3 日前
2026年6月1日より、弊所は(社)量子フォーラム 量子鍵配送技術推進委員会との間で顧問契約を締結しました。

(社)量子フォーラムは、量子技術の健全な発展を支援することを目的とした産学官連携団体であり、国立研究開発法人、研究大学等が連携しています。
中でも量子鍵配送技術推進委員会は、QKD(量子鍵配送)の普及と発展に向けて、技術文書の発刊や研究開発ロードマップの提言、標準化・事業化支援などの活動を行っています。
弊所は、我が国における量子通信の社会実装の支援は、重要な社会貢献であると捉えております。本件顧問契約の締結については、量子鍵配送技術推進委員長の佐々木先生よりお声がけを頂き、弊所としてその社会的意義の大きさから、喜んで長期的に協力させて頂くこととなった次第です。
量子鍵配送とは?
量子鍵配送技術とは、通信の安全性を高めるための先端技術の一つです。
私たちが日々利用しているインターネット通信やデータ通信では、情報を守るために数学を利用した各種の暗号技術が使われています。
もっとも、どれほど優れた暗号方式であっても、「鍵」が盗まれたり、第三者に知られたりしてしまえば、安全性は保てません。「鍵」とは、通信内容を暗号化したり、暗号化された情報を元に戻したりするために使う秘密のデータです。家の鍵がなければ扉を開けられないのと同じように、暗号の世界でも、正しい鍵を持っている人だけが情報を読めるようにします。
例えば、「おはよう」という言葉を「五十音順で一文字ずつ後にずらす」という単純な手順で暗号化すると、「かひらえ」となります。普通の人は「かひらえ」という文字列を読んでも何のことかわかりませんが、「五十音順に後に一文字ずらす」というルールを知っていれば、元の「おはよう」という文字列を解読できます。
この例では「五十音順にずらす」というルールが「暗号化方式」で、今回ずらす方向と量は「後に一文字」という情報が「鍵」です。
そのため、通信を行う相手との間で、秘密の「鍵」をどのように安全に共有するかは、暗号技術における重要な課題です。
量子鍵配送技術とは、このような秘密の「鍵」を、量子の性質を利用して安全に共有するための技術です。量子鍵配送では、光の粒が持つ量子としての性質を利用して、離れた相手との間で安全に鍵を共有しますが、量子の世界では、第三者が途中で情報を盗み見ようとすると、その痕跡が残りやすいという特徴があります。そのため、通信の途中で鍵が盗み見られていないかを確認しながら、安全な鍵を共有することができます。
将来的には、安全保障、防衛、金融、重要インフラなど、高度な情報保護が求められる分野での活用が期待されており、既に医療や行政サービスなどの分野での試験が行われています。量子通信は、単なる先進的な研究テーマの一つにとどまらず、社会の安全を支える基盤技術として注目されています。
なぜ行政書士法人が関与するのか
先端技術を社会に実装していく際には、研究開発や事業化だけでなく、法制度や許認可への対応も重要になります。
特に、量子暗号技術やQKD(量子鍵配送)装置のような、安全保障と関係する貨物や技術については外国為替及び外国貿易法(外為法)の規制対象とされており、海外の企業、研究機関、大学等と共同研究、技術提供等を行う場面で、外為法に基づく該非判定や取引審査、組織体制整備などの対応が必要となる場面が多くあります。
弊所は今後、量子鍵配送技術推進委員会の活動に際して必要となる外為法に基づく輸出規制対応を中心に、許認可分野を幅広く担って参ります。
職務遂行に必要となる量子暗号の知識の獲得については、佐々木先生や、NICTの量子ICT研究室長の加藤先生にもご協力を頂き、NICTにてご説明を頂いたり、技術者向けのセミナー等に参加させて頂いたり、所内教育として量子暗号の科目を新設したりと、関与職員の能力養成に努めております。
各職員1冊ずつ、佐々木先生の著書を頂きました(奥付に贈呈印)
量子フォーラムのWebページ(ご参考)
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