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国立研究機関でのお仕事体験記

  • 某職員
  • 1月2日
  • 読了時間: 5分

更新日:1月5日

弊所は複数の国立研究所・国立研究開発法人と顧問契約を締結し、様々な安全保障関係の許認可対応を支援しております。

そのため、国立研究所や国立研究開発法人の研究施設・本部等へ弊所職員1~3名程度で毎月訪問し、丸一日~数日間にわたり実験室や研究室、コンプライアンス室などでお仕事をさせて頂くことがあります。


今回は弊所の若手職員が国立研究機関にお伺いし、先方の職員の方々と一緒にお仕事をしてきましたので、就活生向けに体験記を公表させて頂きます。



Q:今回はどんな研究機関でお仕事をしてきましたか?

A:今回伺ったのは、とある工学系の国立研究開発法人(以下、「国研」という。)の研究インテグリティ・コンプライアンス関係の部署でお仕事をしてきました。

今回は、国研が進めている重要プロジェクトに備えて、事前に輸出管理規程を改正し、安全保障貿易管理体制を強化したいという希望があり、その支援が私たちのお仕事でした。



Q:国の研究機関は施設の規模も、研究の重要性も大きいですから、身が引き締まる気がしますよね。

A:そうですね!今回も、その国研にとってだけでなく、我が国全体として前例のないプロジェクトに、許認可対応の面から関わらせて頂けました。とても貴重な経験でした。



Q:今回の訪問はどういうスケジュールで行きましたか?

A:今回はまず三日間にわたってお伺いしました。


初日は、とにかく知識を仕入れました。国研の本部や各研究室を案内して頂いたり、研究員の方々からプロジェクトの概要や各要素技術、研究計画についてご説明を頂いたり、研究インテグリティ/コンプライアンス/法務の担当者の方々からは許認可面での目下の懸念をご説明頂いたりしながら、共通認識を持つことに務めました。また、実験器材を見せていただいたり、研究施設を見学したりと、貴重な勉強をさせて頂けました。

その後、望ましい着地点を話し合いながら、理想的なゴールを設定し、それに向けての仕事の進め方を相談しました。


二日目と三日目は、前日に決まった仕事の進め方に沿って、各研究室を回って研究者の方にヒヤリングを行いました。今回は初日とは異なり、研究内容についてではなく、「現在のフローのどの箇所が研究者にとって面倒か」「研究現場としてはどういう手順になればありがたいか」などをヒヤリングしました。

また、事務所にいる上司に、並行して追加で必要になったエキスパートインタビューの調整を依頼しました。

その後、法務などの管理部門の方々の希望とすり合わせを行い、現実的な方向性や大枠を検討し、訪問仕事は終わりとなりました。後は事務所に帰ってから、今後の方向性や現行フローの問題点に関する意見書を作成することになります。


なお、今回は主として今後の新フローの構築や規程改正のためのヒヤリングのためにお伺いしたとは言うものの、実際に研究者や管理職の方々からお話をお伺いしていると、話の流れで「そういえば別件でこの研究資機材って輸出していいんでしたっけ」とか「南極の昭和基地に機材を送るんですけど、輸出管理上は公海扱いになりますか?それとも在外公館扱いですか?」等の、日々の業務に付随する質問を頂くことが一日目から三日目を通して頻繁にありました。


このような質問にもすぐ回答しつつ、「この機材Aはリスト規制該当品ですから海外に持っていくのは大変ですね。今回の実験内容だと、こっちの機材Bでも良いのかなと思うのですが、もし機材Bで問題ないなら規制非該当で、外為法的には簡単に持ち出せますよ」などと、研究の現場に寄り添ったアドバイスを行う機会があり、ヒヤリングをさせて頂くだけでなく、少しでもその場でのお手伝いができて嬉しく思いました。



Q:国研でも輸出管理に困ることがあるのですね。

A:思ったより困っていらっしゃいます。国研ごとに予算や人員の違いもありますし、海外への研究資機材持ち出しの頻度なども異なりますので、一概には言えないかと思いますが。


また、民間から調達した測定装置の該非判定書が必要になっても、納入元の民間企業に問い合わせれば済むと思われがちですが、納入元の民間企業が様々な理由で対応できない場合に、そちらのフォローを行う必要が生じたりします。


他にも、最近の外為法改正・経済安全保障重視の流れで業務が大変になっているのに担当者は増員されていなかったり、国際共同研究で使う装置・ソフトウェア・データの扱いに迷ったり、研究者の自由度をできる限り尊重したい一方、国研としてのガバナンスが求められている現実とどうすり合わせるか悩んだり、大型プロジェクトのコンソーシアム体制で複数大学・企業と運用を揃える難しさがあったり、日々の悩みから大きな悩みまで、様々な課題を抱えていらっしゃるように感じました。


そのため、私たちとしては懇意にしている他の国研や大学等の、アカデミアでの取り組み事例を紹介したりと、今までに得てきた知見を総動員して対応しています。



Q:最後に、国研を訪問させて頂いた感想と、就活生への一言をお願いします。

A:やっぱり、国家的な大規模研究プロジェクトに、許認可面からとはいえ関われたことはとても光栄ですし、貴重な研究施設を見学できたことの喜びもあります。また、今回お伺いした国研は、研究者の方も法務・管理部門の方も、皆様とても親しみやすく丁寧な方々で、国の研究所という堅苦しいイメージを良い意味で裏切られました。


まとまりのない感想になってしまいましたが、素敵な人達と数日でも一緒にお仕事ができて、自分もお仕事を頑張ろう!と改めて思えました。


就活生の方々への一言としては、弊所では国研の方々のお仕事に関与させて頂くことはとても名誉で、社会的に非常に有意義なことと捉えています。なので、仕事が無事に終われば、関与した職員全員が所内で表彰されます。入職したらぜひ一緒に頑張りましょう!

行政書士法人メイガス国際法務事務所

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