今回は、航空自衛隊の航空開発実験集団司令部の部隊研修に参加した際のお話をします。
航空開発実験集団は、兵器体系研究の構想段階における基礎的運用研究、装備化段階における実用試験等、運用段階における技術的追認等を実施する防衛大臣直轄部隊で、今回お伺いした司令部は府中基地に所在しています。
平たく言うと、航空自衛隊で使用する航空機や装備品の開発をしている部隊です。
具体的には、例えばオーストラリア空軍の空中給油機が航空自衛隊の戦闘機に、問題なく給油できるか適合性試験を行ったり、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)との共同で無人航空機の試験をしたりと、航空自衛隊ならではの研究開発活動をされています。
航空開発実験集団は私の(勝手な)イメージに反して、民間に対して開放的な面も多く、研究開発シンポジウムや、無人航空機に関する産学官意見交換会を開催したり、ドローンサミットにブース出展したりと、産学官の関係深化に積極的な印象を受けました。
部隊研修の引率をご担当頂いた気象幹部(1等空尉・気象予報士)の方
府中基地の珍スポット「ペンギン広場」。府中基地を米軍が管理していた時代には、
自己犠牲を象徴するペリカン像が設置されていたが、なぜか(いつのまにか?)
ペリカン像がペンギン像になってしまった。理由は基地で一番古参の隊員にもわからないとのこと。