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某職員

法務事務所なのにラボがあるの?

弊所には、東京本部と関西本部の他の拠点として、川崎ラボと大阪ラボがあります。

(なお、天王洲ラボは2022年に廃止しました。)


今回は、弊所の川崎ラボについて、どのような施設で、どのような試験をしているのかご案内します。


 

川崎ラボ、景色が良いですよね!


そうですね、43階にあるのでかなり眺望は良いと思います。東京タワーの展望台と同じくらいの高さかな。仕事で詰まったとき、外を眺めると富士山がよく見えて癒やされます。所内教育・研修で長時間滞在する拠点ですから、景色も内装も居心地が良くなるように気を使っています。


左:川崎ラボからの眺望 中:川崎ラボの執務スペース 右:旧天王洲ラボの執務スペース


川崎ラボと大阪ラボは、違いがありますか?


雑にまとめれば、川崎は教育研修・調査研究用ラボ、大阪は試験用ラボというイメージになります。


まず、川崎ラボでは、調査研究を実施しています。市販されている商品やオンラインで流通している商品を試買調査して、電気用品安全法や電波法等の遵守状況をチェックしたりしています。

また、川崎ラボは弊所の拠点の中で最も遮音性が高く、大画面モニターや高輝度プロジェクター等が設置されているため、所内研修拠点としても活用されており、弊所の職員研修は原則として川崎ラボで行われます。


それに対して、大阪ラボでは、受託試験(クライアント様から製品をお預かりして試験をするサービス)を実施しています。

弊所は電気用品安全法(PSE)の全数検査や、PSEの適合性検査(電気的安全性、難燃性等)、食品衛生法の溶出検査などを行っていますが、そういうものを大阪ラボで行っている、ということですね。


2020年までは、天王洲ラボが教育研修用、川崎ラボが調査研究用、大阪ラボが受託試験用と棲み分けしていたのですが、天王洲ラボを廃止して川崎ラボに統合した感じですね。


川崎ラボの研修資機材

左:PSE研修用の絶縁耐力試験機、中:食品衛生法の溶出試験の研修用試薬、右:教育用のウラン鉱石



ラボにクライアント様が来ることってないんですか?


原則、ありません。

大阪ラボは、クライアント様からお預かりした販売前・発表前の新商品等が存在することがあるため、外部の方の立ち入りは原則としてご遠慮いただいておりますから、詳しい住所はWeb上では公表しておりません。


川崎ラボは、教育用のラボですから、情報保全上は問題ないのですが、お打ち合わせは東京本部でお願いしております。ただ、クライアント様ではなく外部協力者の方であれば、接遇業務の一環で川崎ラボへお招きすることはあります。東京本部ではビルの管理規約等で、調理や飲酒ができないので。ホームパーティー風に和気藹々と接遇業務を実施する場合などですね。詳しくは接遇業務に関するコラムをご確認下さい。



川崎ラボでできない試験も大阪ラボならできる?

そうですね。大阪ラボは電気工事士が常駐しているので、治具を自分で作ることもできます。


そして、大阪ラボでもできないような大掛かりな試験については、外部の試験設備を借りて、持ち込み試験を行います。例えば、産業技術研究所の電波暗室やEMIシールドルームを借りて、電波法や電気用品安全法の試験をすることもあります。

電波暗室やシールドルームは、外から電磁波・電波が入ってこず、室外に電磁波・電波を漏洩もさせない部屋です。

例えば、日本で販売しようと思って電子機器を輸入した場合、電波法の関係で、どれくらいの強さの電波を出すか調べる必要がありますが、輸入電子機器が出す電波の強さを普通に会社内で測ろうとしても、身の回りには携帯基地局からの電波やスマートフォンやルーターが発する電波など、様々な電波が飛び交っており、輸入電子機器がどれほどの電波を出しているのかわかりません。そのため、他に電波が飛んでいない電波暗室やシールドルームで試験する必要があります。ただ、電波暗室やシールドルームは作ると数億円はするので、弊所ではスポットでレンタルしています。




そういう施設に行く際は、どういう服装をすればいいですか?


スーツでも良いですが、施設や工場によっては動きやすい作業着や鉄帽(ヘルメット)を要求するところもありますので、弊所指定の作業着や鉄帽を着用して伺うことになります。試験施設に限らず、クライアント様の工場にお伺いするときも同様ですね。作業着はライトグレーと紺色があります。また、電気作業のときは感電しないように、絶縁手袋などももっていきます。全部メイガスのロゴがはいっており、普段は川崎ラボにおいてあります。




ラボの機材を持って出張検査にいくこともありますよね?


よくあります。試験対象が多いときとか、大きいときとかね。「冷蔵庫300台、ラボに送っていいですか」っていわれたときは、「勘弁して下さい!どこでもいきますので!」ってなりましたね。そういうときは必要な試験機材をキャリーケースに詰め込んで、クライアント様の工場や倉庫にお伺いして試験します。ときには何日も出張して泊りがけでの試験が続くこともあります。九州までいって5万台検査したときとか。




川崎ラボにしかない特殊な設備はありますか?


LG Stylerですかね。こちらはロッカーのような見た目ですがクリーニングマシンのようなもので、この中にスーツやネクタイを吊るして20分ほど経つと、アイロンがけをしたかのようにシワや折り目がとれて、脱臭・除菌もされます。クライアント様に会う前にジャケットだけでも綺麗にしておくなど、大変便利で重宝しています。



そして、川崎ラボには仮眠室もあります。試験によっては、連続して1時間に1度ずつ結果を記録し続けながら、20時間以上観測し続けるものもあるので、夜通しの試験となると仮眠室があった方が便利です。


あとはバースペースがあるのも川崎ラボ特有ですね。これも研修や試験など、長時間の滞在が前提となる拠点だからこその、ちょっとした息抜きスペースです。所内の創業記念パーティーとか、ランチミーティングや懇親会で使用します。


左:バースペース 右:ベトナムのチェー。代表は気まぐれに飲み物や軽食などを作ってくれる。おいしい。

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