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所内教育紹介(海洋)

  • 某職員
  • 5月28日
  • 読了時間: 3分

弊所のクライアント・顧問先企業様の中には、海洋関係の企業・団体の方も多くいらっしゃいます。例えば、海洋開発会社、海洋調査機器や潜水器材のメーカー・専門商社、サルベージ会社、UUV・USVメーカー等の方から、外為法を中心に様々な許認可のご相談を頂いております。


しかし、海洋関係の案件を処理するには、一般的な法令の知識だけでなく、海洋関係の最低限の知識が必要です。例えば、艦船に搭載する対水上レーダーを輸出したり、海洋調査のためにマルチビーム測深機を調査船に搭載して持ち出す際などは、外為法対応を検討する必要がありますが、海洋関係の知識がないと対応が難しくなります。


そのため、弊所では海洋関係の所内教育にも力をいれております。本記事では、海洋に関する弊所の所内教育をご紹介致します。


(ご参考)弊所が提供している海洋に関する法務サービスの紹介ページはこちら




① 所内での座学


弊所では、海洋関係の技術系教育と法律系教育を職員向けに実施しています。


技術系教育科目の一例:『海事科学』『海洋考古学』『船舶工学』『海洋音響学』『潜水医学』等


法律系教育科目の一例:『海事法務』『再エネ海域利用法』『海洋汚染防止法』『深海底鉱業暫定措置法』『国連海洋法条約』等


所内教育の教科書としては、市販教材を多く利用します。例えばソナーの輸出入を担当する職員は、海洋音響学会等が出している海洋音響技術や水中音響学に関する専門書を読み込む必要があります。


所内教育で使用する海洋関係の教材(一部)
所内教育で使用する海洋関係の教材(一部)

② 見学・実習


所内の座学で基礎的な知識を得たら、次は見学・実習を通して、実際のところを学んでいきます。


弊所では日頃から仲良くお付き合いさせて頂いているJAMSTEC(海洋研究開発機構、しんかい6500で有名な国の研究機関です)の施設を訪問させて頂いたり、海上自衛隊の艦艇・装備品を見学させて頂いたり、海上保安庁の海洋情報資料館で海洋調査の歴史を学ばせて頂いたりと、外部機関を訪問し、研究者・実務者の方から直接お話をお伺いしています。


今月お伺いさせて頂いたJAMSTECの無人探査機整備場(中)と、海洋工学実験場(右)

海洋工学実験場では、水中音響通信による画像伝送の様子を見学させて頂きました。



左:深海巡航自律型無人潜水機『じんべい』

中:東北海洋生態系調査研究船『新青丸』

右:深海潜水調査船支援母船『よこすか』


左上:JAMSTECが深海で発見した、硫化鉄の鱗を持つ世界唯一の生物、スケーリーフット(貝)

右上:JAMSTECが水深5000mという世界最深の熱水噴出域から採集した深海エビ、リミカリス

左下:消化器官が退化し、硫化水素をエネルギー源とする共生バクテリアから栄養をもらうチューブワームの一種

右下:生きている星砂(有孔虫)



このように、弊所では職員が業務を安心して進められるように、所内教育を大事にしています。


所内教育は一度受けて終わりではなく、その後も技術動向や最新法令を追い続けることが大事です。しかし、なかなか時間に余裕がなく、継続的な学習が難しいのも現実です。そのため、弊所では指定された海洋関係の資格を取得した職員に対して、教育手当を支給することで、所内教育を修了して終わりにならないよう、教育後の自主的・継続的なフォローアップを促しています。

実際に、弊所職員は既に、海事代理士、海上特殊無線技士、潜水士、Cカード(ダイビングライセンス)など、様々な海洋関係の資格を取得し、日々の業務に活かしています。

行政書士法人メイガス国際法務事務所

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