8月の1か月間ニュージーランドへ語学留学に行ってきました。
ニュージーランドは語学留学の土地として人気がありますが、中でも最もアジア人比率の高く、最も街が発展しているオークランドを留学先として選びました。
東京から飛行機で13時間ほど(直通便、トランジェットどちらもあり)、時差は4月頭から9月末までは3時間、9月末から4月頭まではサマータイムとなるため4時間進んでいます。
南半球のため8月は冬となり、酷暑の日本に比べて大変過ごしやすい気候でした。しかし、前日まで灼熱の日本で生活をしていた寒さ慣れしていない日本人からするとかなり寒く、ダウンコートは必須でしたね。またオークランドの冬は小雨が多いため折り畳み傘も必須でした。その代わり、虹を見る回数がかなり多く、1か月の間に6回ほど虹を見ることができてとても幸せでした。
私の入学した学校は約200人~300人ほどの生徒を抱える大きな学校でした。毎週月曜日に新しい生徒が入学し、毎週金曜日に生徒が卒業していくため時期により生徒数が異なり、また生徒の入れ替えも大変激しいです。
実際、私も毎週のように新しい友人ができる楽しさがあった反面、入学してからできた友人が毎週卒業していったため少しの寂しさがありました。
学生の国ごとの比率は日本人とタイ人が最も多く、他にも台湾、中国、韓国、ラオスのアジア圏、コロンビア、ブラジル、チリの南米、サウジアラビアなどと多くの国の学生がいました。
生徒数が多いため授業はレベル別でクラス分けされ15人前後の少人数で行われます。文法や単語といった基礎的なことを習うのですが、すべての授業でディスカッションを必ず行うため、近くの席の人や先生と英語で話すこと、そして自身の意見や経験談を求められることは新鮮でした。正しい文法ではなくても、英語で何かを話し、伝えるということは日本の英語教育では受けてこなかったため、自分の意見を英語で話し、共感や反論を行えることは非常に良い英語の練習方法であると実感しました。
人数が多いため、どのレベルのクラスも同じような国籍の分布であると感じました。つまり、英語を母国語としない国の人間にとって、その英語の成熟度は国ごとではなく人によって違うということです。
しかし発音に関しては面白いものがありました。どの留学生も母国語の発音に引っ張られたような英語を話す人が多かったのですが(私も例外なく)、スペイン語を母国語とする留学生と会話する際は、個人的に苦戦することが多かったですね。チリ人の友人に尋ねたところ、スペイン語と英語は似ている部分が多いらしく、スペイン語圏の留学生は日本人より英語を身近に感じていると考えられます。そのため上達が早く、彼らが喋るスピードも速いため、スペイン語圏の友人と会話する際はいつも以上に集中する必要がありました。
ちなみに喋る速度で言うと、ニュージーランド人はかなり早いです。授業中はゆっくりはっきりと話してくれていた先生が、休憩中の雑談になると途端に速くなり、毎度その通常モードの喋りに圧倒されていました。
他にも国民性の違いをかなり感じました。日本国内では、自己主張より協調性を求められる場面が多いと感じていたのですが、協調性を気にしていたのはどうやら日本人だけだったようです。
授業中の問題回答の際、当てられる前に発言し始める人や、先生の話の疑問点を先生が話している途中で割り込んで質問する人など、遠慮や周りの目を気にするといった振る舞いが一切なかったのは、日ごろモジモジすることしか出来ない日本人にはあまり無い国民性だと感じました。
タイ人の友人とどこのお店でご飯を食べるか決める際、気遣いのつもりで「あなたが行きたいほうに行く」と言ったところ「なぜそんなに自分の意思がないの?」と返されたときは衝撃でした。気遣いも時には重要ですが、すべてそれをしてしまうと結局相手の負担となるため、ある程度の自己主張は必要であると学びました。
授業は午後2時半には終わるため、毎日遊びに行けることも魅力的でした。オークランドのおすすめのレストラン・カフェについてはこちらの記事をご覧ください。
ちなみに、炭酸が苦手な方はニュージーランドで水を飲む際は炭酸水でないか事前に確認することをおすすめします。
私自身、英語がかなり苦手であるという自覚があったため、留学中は日本語をできるだけ使わないようにあえて日本人を避け他の国の子と関わることを優先していたのですが、その結果タイ人のお友達がたくさんできました。
タイ語も少しだけ教えてもらい、簡単な単語で文章を作れるくらいには覚えられたため、タイ人と関りを持ちたい方にはニュージーランドへの留学をおすすめします。
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