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某職員

普段の職員の一日

弊所職員はどのような働き方をしているのでしょうか?弊所職員の1日を覗いてみました。


 

0900時 東京本部(品川)出勤、朝礼


まずは、弊所代表とミーティングを行います。朝礼といっても、元気よく挨拶させられるとか、気合をいれられるわけではなく、進捗報告会のようなものです(それはそれで気乗りしないですよね)。


手持ちの事件の進捗や、今日取り組む事件の対応方針を代表に説明・相談します。その際、代表から「こうした方が簡単で良いんじゃない?」等とアドバイスを貰うこともあります。


ここで、自分の方針より良いやり方を早めに教えてもらえたり、前もって自分の考えが足りなかったところに気づかせてもらえるので楽です。また、指摘がなかったとしても、自分の方針に間違いがないことが確かめられるので、とりあえず安心して事件処理を進めることができます。なので、気が重い進捗報告会といっても、悪いことばかりではありません。


朝礼では他にも、代表から本日の予定についての再確認が入ったり、ちょっとした雑談が行われたりします。進捗が遅いから大声で詰められるなんてことはありません。ただ、職員の立場としては、「なんにも終わりません!ぜーんぶわかりません!」と報告する日はもちろん気まずいです。


 

0930時 会議準備


弊所ではだいたい、外部との会議は早い時間だと10時に設定されることが多いです。そのため、朝礼後~会議までは会議の準備をします。


そうはいっても、会議方針の調整も、情報調査と下準備も、会議室の予約などのロジも、会議資料の作成もすべて前日までに終わっているので(終わっているはずなので)、ここでは会議前の最終確認をします。


また、余裕があれば空き時間にすぐ返せるメールをササッと返したり、簡単な雑用を済ませておくのも大事です。


 

1000時 会議


本日の来訪者は某中央省庁の官僚の方々です。会議内容はもちろん秘密です。


ちなみに、行政書士法人の職員は行政書士法により、退職後も永続する秘密保持義務と、違反時の懲役刑が定められています。秘密は何より重い。


 

1200時 昼食


無事会議が終わり,多少解放された気分で昼食をとります。午前中に返せていないメールが気がかりですが、割り切ってランチを食べます。



学生時代と違って、「ここまでやれば宿題終わり!」みたいなスッキリとした区切りはなく、仕事は無限にやることがありますから、自分でオンオフのメリハリをつけるか、仕事自体をそれなりに楽しむしかないと学びました。


また、ランチ中は雑談もしますが、簡単な打ち合わせもします。「昼休みも仕事の話か…」と思うかも知れませんが、ランチミーティングの場合は代表がそこそこ美味しいランチを奢ってくれるので、それはそれで助かります。昨今の物価上昇もありますが、都内は食事代が本当に高いので!


 

1300時 執務再開


「この戦略物資、輸出できるかな?」「こんな製品を開発したいけどどんな法律を守ればいいのかな」など、弊所には日々様々なご相談が届きますので、クライアント様や顧問先企業様からのメール相談に対するアドバイス・回答を起案をします。


弊所では、メール返信文や資料を下書きすることを『起案』と呼び、上司に「これで内容問題ないですか?」と聞き、OKを貰うことを『決裁承認』と呼んでいます。

この一連のプロセス、『所内レビュー』によって、弊所からクライアント様に対して送る資料や相談回答のクオリティを担保します。


なお、OKをもらえず、ダメ出しされて修正する場合は『指導受け』となります。叩き台として書いた起案が叩かれすぎてボコボコになると悲しいものですが、時間を置いて(悲しみが癒えて)から見直してみると、確かにダメな起案だったな、と思えます。

指導受け(起案やり直し)の際も、何の意見もなく「不同意」「不承認」とだけ言われることはなく、「ここの回答が間違ってるから、この通達に基づいて、こういうことを書く」など、具体的な指導をもらえます。また、間違えた理由によっては「レーダーの基礎的な知識が足りないから、今度レーダーの所内教育を受けてね」等、再発防止も提案されます。大変ですが、日々成長を実感できます。


 

1500時 川崎ラボへ移動


本日は所内教育や調査業務があるので、教育研修・調査研究用の拠点である川崎ラボへ業務車で移動。


弊所のラボについてのコラム【法務事務所なのにラボがあるの?】



 

1600時 調査研究


安全保障関係のニュースや法改正を調査します。上司の情報関心にかかる海外の記事や、外国の法改正(特に米国の輸出管理改革法や国防権限法など)があれば要約・翻訳して情報共有します。また、収集した情報を評価・分析し、顧問先企業様への影響を検討します。


ここで集められた情報は、事務所報として顧問先企業様へ周知したり、外部向けセミナーの資料に掲載されることもあります。


 

1700時 教育研修受講


本日の教育内容は『専門教育:企業法務』のうち、契約に関する内容でした。


「読まずに適当にサインしてしまった契約書は有効なの?」「捨印を押したら、先方が勝手に無茶苦茶な修正をしないか不安。でも捨印欄があるのに押さないのも…どうしたらいい?」など、日々の業務でも大事な内容をたくさん教わりました。


 

1800時 退勤


パンクしそうな頭を抱えて退勤。でも、残業になっちゃった管理職よりはマシですね!(役員以外、原則として残業はありません)


いっぱい頭を使ったので、川崎ラボの最寄りのタリーズで甘いドリンクを買ってから帰ります。

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