弊所では、不定期の所内教育系イベントとして、職員の見聞を広げるための異業種体験を実施しています(大体年に1回程度)。
前回の異業種体験では、岡山県の九蟠漁業協同組合及び組合員の漁師の方にお願いして、敷網漁体験をしてきました。
敷網漁とは、乱暴にいえば金魚すくいが近いかも知れません。網を水中に沈めて、素早く引き上げることで、網の上を泳いでいた魚を捕まえる漁法です。複数の漁船で沖合にでてやることもありますが、今回は漁師小屋から網を出してやるタイプ(四つ手網)の体験をしました。網は小屋の中から電動クレーンで上下に操作できるので、体力はいりません。
こちらの小屋に泊まらせて頂き、朝まで敷網漁を体験しました(仮眠はたくさんします)。
ここは瀬戸内海ですが、江戸川区出身の弊所相談役曰く、子供の頃はこういった小屋が都内近辺の川沿い・海沿いにもあったとのことです(たぶん半世紀以上前の話です。現在は東京都内水面漁業調整規則により、四つ手網での漁は原則禁止されているようです)。

こんなデカ金魚すくいみたいなもので魚が穫れるのかなと心配していたのですが、網を上げ下げするたびに、なかなかの数の美味しい魚たちが入ってきてくれるので、みんな狂喜乱舞しました。5人で伺ったのですが、全員がお腹いっぱいになる量がとれました。
小屋の中で料理ができるので、魚を捌いてお刺身にするのはもちろん、たくさんとれた小エビ・アミエビはかき揚げにしたりと、とってすぐ食べることができます。ちなみに、先程の網の写真にも無数の掬われたエビが写っていたのですがわかりましたか?


左:職員が捌いたお刺身
中:一回網をあげるとこれくらいはとれる
右:大きなエイもとれる(危ないのでリリース)
炭火コンロとBBQにぴったりなスペースもあったので、海の眼の前でとった魚を焼くこともできました。
左:ちょうどよさげなBBQスペース
中:別に漁でとってないのに、持参して焼いたロブスター
右:近くの魚屋さんで魚介類を追加調達できました
いつか海沿いに自社ビルを立てて、敷網漁のクレーンを設けたいねとみんなで話しながら帰りました。
来年の異業種体験のテーマは、日本刀の研磨、鞘製作といった刀職の予定です。