弊所には、大学生・院生等をいわゆる学生アルバイトとして非常勤で採用し、卒業後に一般職員・補助職員(いずれも正社員)として採用する、学生非常勤制度が存在します。
学生非常勤制度の特徴
① 卒業後の正社員採用が約束されるため、学校で勉強に専念することが可能です。就職活動は必要ありません。
② 自分の勉強した内容を生かした仕事が可能です。例えば、化学系の勉強経験がある方は、採用後に化審法、化管法、毒劇法などの化学関係の法令の教育を受けて頂き、化学メーカーや化学品商社のクライアント様を担当して頂くことになります。
③ 様々な修学支援の取組を用意しており、大学院進学も可能です。また、一定期間の継続勤務等の条件を満たせば、奨学金を全額代理返済する制度もあります。
④ 将来勤務のための素地を養うため、卒業まで教育研修を行います。教育研修参加時は、一般事務職相当のアルバイト代が支給されます(2024年度実績:時給1,500円)。つまり、給料をもらいながら勉強できる(勉強が仕事)のようなものです。
⑤ 夏休みや春休みに集中的に出勤(研修参加)するなど、学業を優先したスケジュールで働くことができます。
今回は、都内の私立大学法学部に通いながら、弊所で研修を受けている学生非常勤職員のYさんに、弊所の学生非常勤制度の感想等をインタビューしました。

職員 学生職員としてメイガスで勤務(教育研修に参加)する上で、今までどのような事を学びましたか?
Y 本当に沢山の事を教えていただいています。雑用をした記憶が無いくらい、メイガスではほとんど全てが学ぶ時間です。入職してからすぐには会議室や車内での上座、下座の場所や名刺の渡し方などの社会人のマナーや常識についても習いました。だいたいのことは慣れてきたと思っているのですが、社会人としての言葉遣い、言い回しは今も慣れません。
他にも、PCの使い方を手取り足取り教えていただきました。私はPCにめっぽう弱くて、あまりの弱さに最初は上司から驚かれるくらいでした。今では使っているうちに少しずつですがPCを使えるようになっていきました。
また、外為法などの安全保障を専門とするメイガスならではの、防衛関係の見聞を広められる講演会や展示会にも連れていっていただけます。講師が元・陸上総隊司令官の方だったり、元・航空支援集団司令官の方だったりと、私からすると普通は会えない方や、行けない場所ばかりですし、自衛隊の基地や、軍事産業が集まる展示会で、本物の防衛装備品を見せていただけるのも、本当に貴重な機会だと思っています。
職員 服装は指定されてますか?
Y はい。内勤の日は自由な服装で勤務することができますが、クライアント様にお会いする時や、外部の研修に参加する際は、スーツを着用して勤務します。
スーツを持っていなかったとしても、メイガスでは入職時にオーダースーツを貸与していただけるので、そこは心配しなくても大丈夫だと思います。お気に入りのスーツで出勤って一人前の社会人みたいで私はいつもわくわくしてしまいます。
職員 メイガスでの所内教育を受けてきてどうですか?
Y 所内教育で1番嬉しいところは、置いていかれずに講義内容が進んでいくところです。分からなかったところはその場で質問できますし、本当に分かっているか問題形式で質問されることもあります。ここでは理解が足りなかった部分や間違った解釈を正してもらえます。
そういったところに自分で気づけて、自分からここがわかりませんと申告できることが1番いいのですが、私はまだ、上司に「今の説明はわかった?」と助けてもらいながら進んでいく事がほとんどなので、もっと自分事として理解し、取り組まなくてはいけないといつも感じています。
職員 大学の授業とメイガスでの教育に違いはありますか?
Y 大学の授業とメイガスの社内教育は少し違うように感じます。私がメイガスで学ぶ時の意識の違いでもあるのかもしれませんが、メイガスでの教育は、学んだ知識を使う事が前提であると思いますし、教育を受ける時は、使いこなす必要がある知識だと意識して学んでいます。教育中には「こういう時にはこういう落とし穴があるよ」「実務では実はこうなってるよ」というような、実務をやっているからこそ教えていただけることもあります。だから、自分が思っていたよりも実際はずっと深刻なものであると理解できることもあります。
他にも視点の違いとして、一般的に学校で学ぶような、大所高所から理論的に、マクロな視点で国際関係や制裁を学ぶだけでなく、時にはよりミクロな視点から国際情勢・政治経済情勢を見て、理論が現実に適用される際に生じるひずみや、制裁逃れの現場など、実態を学ぶこともできます。
でも、大学の授業とメイガスの社内教育が大きくかけ離れているということではありません。大学で勉強したことはメイガスの教育でも基盤となる必要な学びです。また、メイガスの教育を受けたことで、大学の授業への理解度が深まるという相乗効果もあると感じています。知的好奇心を満たしたり、知らないことを勉強するのが楽しいと思える人にとっては、とても面白い職場だと思います。
職員 例えばどんな時に大学の授業とメイガスの教育に相乗効果を感じましたか?
Y 以前メイガスの教育で地政学を学んだ時には、大学の国際関係法の授業で学んだ海洋法の知識が役に立ちました。また、勉強のために行った展示会と講演会では、国家領域や国際公域の範囲は知っている事が前提で話が進むことも多かったので「ちゃんと大学で勉強していてよかった!」と思いました。
机上の勉強が実務で使われているところをみると、勉強する目的が分かり、内容も理解しやすくなりますし、モチベーションも上がります。
理系科目には苦手意識があったのですが、メイガスの化学の教育で中性子の勉強をしたときには、中性子の作用から原子力発電や核兵器の仕組みも勉強して、電気や化学物質の活用を身近に感じることができました。
他には自衛隊の活動を勉強することもあり、そういう安全保障分野は特に、大学よりも実務的な内容まで踏み込んで勉強できると思います。
仕組みを学ぶからこそ社会情勢や大学の授業への理解度が上がり、ニュースで注目するところも変わってきたと思います。当たり前のことですが、安全保障の分野は生物、化学、海洋、宇宙など多岐に渡り、軍事や法、地域情勢などが同時に複雑に関係しているのだと実感しました。
職員 うちは関わる業界が広いから、教育の範囲も広いですよね。
Y 本当に関わる業界は広いと感じます。とても。石油メジャーから精密機械メーカー、投資銀行から総合商社まで、、、いつも驚いています。
街を走る車内で、上司が大企業のビルを見て、突然「こちらの会社、顧問先だよ。あちらも。そちらも。」と言い始めた時は恐ろしかったです。
でも、それほど沢山の業界や企業様と接点があるので、お勉強は大変ですが仕事に飽きてしまうことはまずないと感じています。
職員 学生生活との両立はどうですか?
Y メイガスで勤務する時は学業優先で勤務日を設定してくれます。そのおかげで無理なく働くことができています。他には、就職活動をしなくていいので、その分の時間を使い安心して勉強することができます。
こういう環境は、上司の配慮があってこそ成り立っているのでとても感謝しています。あんまり言うと嘘っぽく聞こえるかもしれないのですけれど、上司たちは、右も左も分からない私にいつも色々な事を真剣に教えてくれます。業務とは関係のないゼミの選び方や大学での心配事ですら時間をかけて話を聞いてくれて、助言までいただけるので安心して相談できます。
日々、上司たちが難しいお仕事をする様子を見ていて、自分もできるようになるのか不安になる事もありますが、熱心に仕事に取り組む上司たちは、とてもかっこいいので私も習得できるように励んでいきたいです。
最近はメイガスで勤務する時、私は自分がもう社会人なのかと思う瞬間があります。学生だけれど社会人にもさせてくれる恵まれた環境とそれを与えてくれる上司たちに心から感謝しています。
今回のインタビューは以上となります。
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