顧問先企業様にご招待頂き、弊所職員3名でテロ対策特殊装備展(SEECAT)に行ってきました。今回は始めて参加した新人職員のKに感想を聞きました。
今回の展示会について、なにか面白かった特徴はありますか?
まず初めに、会場に到着してから迷彩服を着ている自衛官の方をたくさん見かけました。駐屯地の近くでもない場所で、迷彩服を着ている方に出会うことはめったにないので、とても驚きました。
また、スーツを着ている来場者の方でも、「自衛隊」や「海上保安庁」等と書かれたパスカードを首から下げている場合が多かったので、特殊な展示会だと実感しました。もちろん、出典者側での自衛隊等の機関の参加も多かったです。
左:陸上自衛隊 第102特殊武器防護隊の最新型の除染車両
右:法務省 矯正局 特別機動警備隊の人員輸送車
(右の部隊は新しいためか、弊所代表が同隊の存在を知っていたことに、隊員の方が驚かれていました。)
日本で唯一のテロ対策特殊装備展ですが、他の展示会とひと味違うところは?
入場ゲートでは空港のように厳しい保安検査があり、手荷物の中身を確認されたり、衣服の上から金属探知機で確認されたり、身分証などを呈示して本人確認が行われたり、そもそも事前に厳しい入場審査があったりと、気軽に参加できない展示会でした。
また、会場内もブース毎に軍艦のソナーや、銃部品、核シェルター、アンチドローンシステムなどが展示されていて、全体的に緊張感のある展示会でした。
いくつかのブースを見て回りましたが特に何が印象に残りましたか?
財務省のブースで聞いた、財務省関税局監視課の方からのお話が一番印象に残りました。船上で武器を積んでいないか探す場面では、船がどれだけ散らかっていようと、コーヒー缶に隠された拳銃まで、執念で見つけ出す姿勢に感銘を受けました。

税関に押収された爆薬等の例
展示物としては、ドローンを捕まえるためのアンチドローンシステムに驚きました。網を射出して敵性のドローンを物理的に絡め取る方法、通信妨害を利用して操縦を困難にしたり、誘導を不正確にしたり、基地に返す方法、そしてハッキングのようにドローンの操作権を乗っ取る方法など、状況に応じた多様な方法があることを知れました。
あとは、弊所のクライアント様や顧問先企業様が複数社出展されていて、弊所代表が顧問先企業様のブースに立ち寄ると、「あ、先生!」と先方もすぐに気づかれて、たくさんお話をされていました。私はまだ新人で勉強中なので、軍事的知識・技術的知識が全然足りず、あまり会話についていけなかったですが、弊所代表がその場で急に受けた依頼を快諾して感謝されていたり、技術者の方と難しい話を楽しげにしている姿を見て、すごいなあ、自分もたくさん勉強しないとなあと思いました。あと、普段は仲良くしていただいている顧問先企業の方が、色々な防衛装備品を展示していて、顧問先の方も、そして弊所も、安全保障に資する大事な仕事をしているんだなと改めて実感して、身が引き締まる思いでした。
弊所としてそういう展示会に参加するのはどうしてでしょうか?
大澤代表「これは私から回答します。いろいろな理由がありますが、大きな理由としては今言われたように、現場で実際に顧問先企業様の製品や営業活動を拝見して、企業理解に努めることです。そのために、顧問先企業様から展示会の招待状を頂くことが多いです。

今回の招待状
また、その場で先方から『そういえば、今は資料だけお披露目してるこれを、これから本格的に作っていこうと思っているんですけれど、関係する法規制の説明会を社内でやってもらえませんか?』などと突発的にご依頼を頂くことがあります。Web会議が多くなった昨今ですが、こういう場での対面交流はお互いに良い刺激になるので、大事にしたいものですね」
基調講演やセミナーはどうでしたか?
イスラエル大使館による最新テロ対策ソリューションのセミナーや、原子力発電所を有する電力会社の社長による核セキュリティと信頼性確認の重要性についての対談など、他では聞けない様々なテーマでの講演がありました。内容については話せませんが(※ 上記説明も、公式に公表されている範囲内の情報です)、大変勉強になるお話が多かったです。